3.
シリンダーの種類とその機能
錠の心臓部とも言えるのがシリンダーです。当社では安全構造を追求したピンシリンダー、Xキーシリンダー、
NXキーシリンダー、WXキーシリンダーの4タイプをご用意しております。
4
タイプ共、CP-C(全国防犯協会連合会)扉錠型式認定を受けたシリンダーがあります。
回転する内筒と、固定された外筒が設定され、その境界面に障害物を差
し込むことにより内筒の回転を妨げるようにしたものがシリンダーです。
その障害物はキーを差し込むことにより取り除くことができ、内筒を回
転させることを可能とします。
シリンダーの構造
ピン(ドライバーピン、タンブラーピン)が上下にそれぞれ3~6ケ所取
り付けられたものがピンシリンダーで、1列にピンが並んだ単列式のも
のが一般的です。伴違いはキーの切り込み段の数と、ピンの列数(ピン
数)により可能。当社で使用している6本ピンシリンダーは、切り込み
段が10段ですから、計算上では10
6
=1,000,000通りの伴違いを作成でき
ることになります。しかし実際には、同一の切り込みのものや、それに
近いものはピッキングされやすく、またキーヘッドに近い部分に深い切
り込みのあるものは折れやすくなるため、これらのものを排除すると約
50
万通りの伴違いとなります。
1.
ピンシリンダー
8
個以上のピンを使用し、水平対向に配列されたものがXキーシリン
ダーです。伴違いはピンの長さと穴の位置により2,885,401,600通りの
編成が可能です。キーは平らな4面体をしており、ニッケルシルバー材
で作成されています。図のように表面のA部分と裏面のB部分に小さな
すり鉢状の凹みが設けられており、この凹みが従来のシリンダーキーの
切り込みに相当します。更に反対側にはこれと同じ位置と深さの凹みを
AとB'に設けます。このためキーは表面でも裏面でも使えるリバーシブ
ル構造となります。
2.
Xキーシリンダー
シリンダーの種類と機構
1.
表面
裏面
2
.
16