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電気錠を
お選びに
なる前に
電気錠をお選びになる前に
1
電気錠システムの基本構成
電気錠(電気ストライク)を作動させるためには電気錠だけでなく、必ず電気錠・制御部・操作部の3点が必要
です。(制御部と操作部が一緒になったタイプもあります。)
電気錠システムをお選びになる場合は上記3点をご発注いただきますようお願い申し上げます。
また、電気錠を正しく作動させるためには、建具工事だけでなく電気工事も必要です。配管・配線はもちろん
ですが、結線や機器の取付等、最初から施工区分を明確にしてください。
3
お願い
○どんなに良い錠前でも、その取り付けられる扉、あるいは扉の支持金具が良くない場合は、その機能が十分に果たせません。扉及び扉支持金具も良い
ものをお選びくださるようお願いいたします。
○電気錠は通常の錠前に電気で施解錠する機能を付加したものです。取付に際しては通常の錠前と同様のご注意をお払いいただくようお願いいたします。
・
電気的に動作しない場合には、まず錠前として正しい取付がなされているかどうかをチェックいただき、その後電気錠と制御盤の間の結線が正しく
なされているかどうかをご確認ください。
○扉内の配管や通線経路に通線用のシリコン潤滑剤は使用しないでください。発生するシリコンガスにより、錠ケース内部のスイッチが接点不具合を起
こす恐れがあります。
4
電気錠の屋外使用についてご注意いただきたいこと
当社の電気錠を屋外で使用する際には、以下の事柄にご注意ください。
1)
電気錠は特殊なものを除き、風雨により一時的に扉面に雨水がかかる程度での不具合発生は、通常の場合はありません。ただし、錠本体は水の浸入
を排除する構造になっていないので、次の点については、施工上の配慮および運用上の配慮をお願いいたします。
○風雨時、常に雨水が扉面を伝うような状態にはならぬよう、扉上部の雨よけ(ひさし)は必ず設けてください。
○出来るだけ、開扉時にも扉上部には雨がかからぬような設置をお願いします。扉上部が開口しているために、開扉時に雨が直接扉内部に侵入する
ような扉は使用しないでください。
○通線の結線部は防水に配慮し、扉下部・枠下部には水抜き穴を設け、万が一にも錠本体や結線部が、水没することはないようにしてください。
2)
電気錠を屋外に面した扉で使用する場合は、その実効耐用年数が短くなることをご理解ください。
5
電気錠操作盤の停電補償用バッテリーおよび製品付属の乾電池等について
バッテリーや乾電池等の消耗品は、製品保証期間内(引渡し日より2年間)であっても保証対象には含まれません。
1)
停電補償用バッテリーは5年を目途に交換してください。
○この年数は一般的な使用環境における目安であり、常に30℃を超えるような高温の場所へ設置する場合や、頻繁に充放電する場合は2年を目途に
交換してください。また40℃を超える場所へ設置した場合は、1年を目途に交換してください。
○バッテリーの特性上、長期間充電が無い場合、著しく蓄電性能が低下し、正常な停電補償ができなくなります。充電されない状態での保管は絶対
にしないでください。
2)
乾電池等の市販品の保存寿命は、各メーカー指定の期間です。
6
JEMーA端子のご使用上の注意
当JEMーA端子は、電気錠の動作特質および防犯上の理由により、基準に準拠しない部分が一部あります。運用上ご注意いただくか、または制御器側で
設定緩和いただく等の対応をお願いいたします。
○制御入力後のモニタ信号の返信は1〜5秒後です。錠種・扉の具合により大きく変動いたします。
○JEMーA規格上では「制御後350mS以下での応答をモニタに返す」に対して、電気錠制御器のJEMーA端子のモニタ信号は、正常動作時であっても
約1秒を超えての返信となる場合があります。扉の閉動作を遅くしている場合にはさらに数秒を要することもあります。モーター錠(AL3M、AFF等)
との接続の場合、その動作が1秒程度かかることと、防犯目的の機器のために先行して、疑似信号を返す処置はなじまないことにより、正常動作時で
も規格には準拠しないモニタ信号になっています。
○モニタ信号の出力タイミング以外の仕様は、規格に準拠しています。
2
扉の種類による電気錠の選び方
1.
フラッシュ扉の場合
ほとんどすべてのタイプの電気錠を
取付けることができます。
3.
強化ガラス扉の場合
扉自身に電気錠を取付けることが
できないので、無目に本締電気錠
を下向きに取付けて、扉の上框に
デッドボルトを落とす方法になり
ます。
電
気
錠
制
御
部
操
作
部
制御盤へ
制御盤へ
2.
框扉の場合
框の見付け寸法が100mm程度
以上の場合(有効内寸80mm
以上ある時)は本締電気錠
AL3M型が使用できます。そ
れ以外の場合は枠側に電気ス
トライクを取付け、扉に自動
施錠タイプの錠(AD、HK等)
を使用するのが一般的です。
4.
その他の場合
重量扉やエアタイト入りの防音扉
等にはグレモン電気錠をご使用く
ださい。また、木製扉をご使用の
場合は扉メーカーと良くご相談く
ださい。
制御盤へ
制御盤へ
制御盤へ
見付け寸法100mm以上見付け寸法100mm以下